現在の閲覧者数:

This Category : book

--.--.-- *--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[EDIT] [TOP]

2011.04.16 *Sat

「夏の前日」@吉田 基已

夏の前日 1 (アフタヌーンKC)夏の前日 1 (アフタヌーンKC)
(2010/02/05)
吉田 基已

商品詳細を見る


何とも言えない柔らかさと雰囲気のある絵に惹かれて、
久し振りにジャケ買いしてしまった一冊。

美大生である哲生と画廊女店主・晶との恋模様。
互いに多くを語る訳ではないけれど、二人の間にあるものが
描かれている。
漠然とした焦燥感であったり、無自覚な恋であったり…
言葉以上に感情と思いが溢れ出している。

青年誌で連載しているだけあって、読んでいくと結構…
いやかなり艶っぽい(笑)
エロと言う響きが似合わない、霞ががかった甘さと刹那が入り混じる。

二巻辺りから年上和服美女である晶が、何とも切ない。
年上故に…ということもあるけど、自分に対する哲生の思いが少なからず
晶の抱くモノとは異なることを知ったから。
哲生、罪な男だ。無自覚なのも手に負えない…
スポンサーサイト
COMMENT : 2  TRACKBACK : 0  [EDIT] [TOP]

2010.12.04 *Sat

「神様のカルテ 2」 夏川 草介著

神様のカルテ 2神様のカルテ 2
(2010/09/28)
夏川 草介

商品詳細を見る

ちょっと古風な語り口調の主人公・栗原一止。
地方医療に従事していく中での様々な問題が垣間見える。
過酷な勤務体系、救急医療の現状…
一般的な尺では計りきれない部分での職業であるが故に
「医師」として患者が求めているものがある。
患者のために全力で働いてこその医者、確かにそれを求めるいるが
医師も人間である。
疲れもするし大切にする家族もある、そんな当たり前のことが医師に
許されない。
現代医療の抱える矛盾も織り交ぜられたエピソードもあり。
そして今回も、それぞれの人間模様に胸を打たれます。
夫婦愛・友情・愛情、そしてゆるぎない信頼。
それが「病院」という生命と向き合う場所でそれぞれの思いが浮かび上がる。

特に終盤の奇跡、そして皆の思いに涙。

空に瞬くささやかな星の光が見せたもの…
一瞬かもしれない、でもそれがどんなに大きな宝となったか。
古狐先生と千代さん夫婦にとって、この星は永遠の優しい光にも似た
ものなのかもしれない。

初回より、断然2がおススメです!
機会がありましたらご一読くださいませ。
CATEGORY : book
THEME : 本の紹介 / GENRE : 小説・文学
DATE : 2010/12/04 (土) 22:41:21
COMMENT : 0  TRACKBACK : 0  [EDIT] [TOP]

2010.11.27 *Sat

「3月のライオン」 羽海野チカ著

3月のライオン (1) (ジェッツコミックス)3月のライオン (1) (ジェッツコミックス)
(2008/02/22)
羽海野 チカ

商品詳細を見る


以前ほどの情熱ではないにしろ「将棋」と聞くと気になるんです。
マイナージャンルで広く一般に取り上げられるものではないだけに、
関係誌以外での取り上げられ方が気になるものなんですよ。

で、思わず手に取ったのが「3月のライオン」。
将棋界を取り扱ったものとは思えない表紙の雰囲気だったので、
最初はスルーしていたんです。
監修に先崎八段の名前を見て“どんなものか?!”と気になり
手に取ったのが切欠でした。
現役プロ棋士が監修だけに突飛に外れたことはないのですが、
“いくら閉塞的な将棋界でもこんなキャラいない!” と思う登場人物が
多数おります(笑)
漫画だしデフォルメはあるけれど、これはコレでいいのかな。。。


この漫画とは違った方向で、棋士は一般人とは違った感覚があることは事実。
お話してみると何だか新鮮な気持ちになります。
将棋界という特異な世界に幼少から身を置くため、良くも悪くも穢れがない。
確固たる実力性階級があるので、恐ろしくシビアで甘えなんてない。
まさに下剋上、私たちが考える以上に厳しい世界だと思います。
だからこそ一手にかける棋士の思いたるや、もの凄いものがあります。
そういった思いを胸に対局に挑むからこそ惹かれるんですよね。
身を削るような思いで盤に向かう棋士の姿は美しいものです。
COMMENT : 0  TRACKBACK : 0  [EDIT] [TOP]

2010.04.21 *Wed

2010本屋大賞

今年も本屋大賞決定しましたね。
今回ノミネート作品をちょっとチェックし忘れていたのですが、
それなりに話題作を読んでいたらしい(笑)
しかも読んだ本は、かなり上位にランクインしていました。
2~5位の作品を読んでいたのですが、確かに魅力的なものでした。
切ない余韻を残すのは『猫を抱いて象と泳ぐ』、読後感がさわやかなのは
『神去なあなあ日常』。
どこかノスタルジックな思いが込み上げる『横道世之介』、過酷な中にも
穏やかな情景が浮かび色々な思いを真っ直ぐ伝える『神様のカルテ』。
どれも印象深い一冊でした。

残念ながら、大賞受賞作の『天地明察』は未読。
2位とかなりの大差をつけての受賞ということで、興味津々。
今度本屋にでも行ったら、手に取ってみようかな…なんて思ってます。
本も舞台も【出会い】は大切だものね!
CATEGORY : book
THEME : 読書 / GENRE : 小説・文学
DATE : 2010/04/21 (水) 21:46:40
COMMENT : 0  TRACKBACK : 0  [EDIT] [TOP]

2010.03.15 *Mon

「トッキュー!!」にうっかりハマる…

トッキュー!!(2) (講談社漫画文庫)トッキュー!!(2) (講談社漫画文庫)
(2010/02/10)
久保 ミツロウ

商品詳細を見る


忙しくっても、やっぱり何か楽しいものを求めるのが人の性ってものでしょう!
手軽に面白いものを…っていうことで、友おススメの「トッキュー!!」を手に取りました。
「ちょうど文庫が発売されはじめたし、どう?」なんて甘い言葉で誘われたのが運の尽き(笑)
10年来の友ですもの、私の趣味を熟知している訳です。
そんな彼女のイチオシですもの、ある程度はハマると思っていましたよ。
ハマるのは想定範囲内…

でも、まさかこんなに楽しくなっちゃうなんて思ってもみなかったっ!!

とにかく、それぞれのキャラクターが魅力的で話のテンポもいい。
徹底した取材があるからかもしれないけど、厚みのあるストーリーとなっています。
合間に書かれている原作者レポや、漫画担当のリアルトッキュー日記の内容も興味深い。
上の画像の巻は、主人公である兵悟が憧れのトッキュー(特殊救難隊)入りして
仲間達と厳しい訓練を受けているくだり。
最初はバラバラだった新人の「ヒヨコ」たちが、訓練を重ねるごとに絆を深めていく
ところは何とも微笑ましい。
四ヶ月で体つきが変わるっていうから、相当厳しい訓練なんだろうなぁ。
読み進めていくうちに「ヒヨコ」から一人前のトッキューへ巣立っていく彼らの姿を
見てみたいな…と思ってしまう。
ヘロヘロになっているヒヨコたちの教官の変化もまた面白い。
厳しいだけじゃなく、しっかり愛情を持って指導にあたる鬼軍曹。
新人たちをボロクソにけなしながらも、その言葉の裏に優しさがあるのが垣間見える。
ヒヨコちたから「軍曹」と呼ばれる嶋本副隊長、この人の姿勢かなり好きです。

これは女性が読んでも面白いのではないかと思います。
少年誌掲載だったので、若干の●ネタはありますが許容範囲内ではないでしょうか…
何気なく【昭和】の漂う会話や、めちゃくちゃ仕事出来るのにすっ呆けた隊長の
「迷言」も含め楽しめると思います(笑)
COMMENT : 0  TRACKBACK : 0  [EDIT] [TOP]

2010.01.12 *Tue

どこか懐かしく温かい

神様のカルテ神様のカルテ
(2009/08/27)
夏川 草介

商品詳細を見る

◆「神さまのカルテ」夏川草介

装丁の愛らしいイラストに思わず手を伸ばした一冊。

冒頭「夜は短し歩けよ乙女」を思わせる、レトロな雰囲気。
情景も去ることながら、主人公の独特な一人語り。
漱石をこよなく愛するが故に、どこか時代を感じさせる言葉だ。
そこには堅苦しさはなく、親しみまで感じさせる。
主人公・一止が暮らす御嶽荘の住人たちはどこか浮き世離れして
おどけたような印象さえある面々。
当の一止は、地方病院に務める医師として忙しい毎日を過ごしている。
そこには色々な人間模様がそこに透けて見えてくる…
皆が「何か」を抱えている…
それぞれへのかかわり方が、何ともいいスタンスで描かれている。
居心地がいい場所でも、時に変えていく必要もある。
いや、変えない勇気もある。
直面すべき時があることを教えてくれる、そんな一冊でありました。


あした咲く蕾あした咲く蕾
(2009/08)
朱川 湊人

商品詳細を見る

◆「あした咲く蕾」 朱川湊人

こちらもノスタルジックな趣のあるもので、オムニバス作品となっています。
語り部たちの回想と言う形で話は綴られていきますが、それぞれに切なく
温かい思いが伝わる作品です。

COMMENT : 0  TRACKBACK : 0  [EDIT] [TOP]

2009.11.05 *Thu

「文・堺雅人」」

文・堺雅人文・堺雅人
(2009/08/28)
堺雅人

商品詳細を見る


先月観た『蛮幽鬼』を観て以来、どうにもこうにも堺さんが気になる。
“いいな”って言うのは勿論なんですが、テンション高くなるような感じではなく
“この人の携わっているものを観たい”って気持ちにさせられるこの頃。
前からその兆候はあったんだけど、今回はしっかり持続してます。
一定期間を過ぎると平常に戻っていたんだけど、これは映像と舞台で観た時の
差なのかな。

『蛮幽鬼』での柔らかな笑顔で人をバッサリ切っていく無慈悲なサジが、
すごく興味深く感じたんです。
どういうスタンスで、この役をやっているんだろう?って(笑)
柔らかい笑顔だけど、時に冷ややかに見えたり痛々しくも感じるんだもの。
そう思うと、なんだかすごくワクワクしてきて思わず取ったのが、これ。
4年間のエッセイをまとめた「文・堺雅人」です。

短いエッセイ集ですが、読み応えあり。
文章自体読みやすく、パッと目に入ってくる文字の柔らかさを感じます。
これも堺さんのお人柄なんでしょうね。
とっても真っ直ぐに物事をみていらっしゃるんです。
そして難しいことを言っているわけではないけど、思わずじっくり読み直す
ようなものもある一冊でした。
読み終わっちゃうのが惜しいなって思えちゃうものですよ。
CATEGORY : book
THEME : 読んだ本。 / GENRE : 本・雑誌
DATE : 2009/11/05 (木) 22:55:08
COMMENT : 0  TRACKBACK : 0  [EDIT] [TOP]

2009.07.16 *Thu

FC2トラックバックテーマ  第776回「好きな小説。」


FC2トラックバックテーマ  第776回「好きな小説。」



トラックバックテーマで何か書くのなんて初めてだな(笑)
「好きな小説」をちゃんと意識できるようになったのは、いつだろう。
本を読むようになったのは、高校に入ってからだったように思う。

それまで本なんて、夏休みの読書感想文でしか読まなかったもの。
だから最初は、自分で何を読みたいのか分からない状態。
とりあえず手当たり次第濫読!
教科書に出てきそうな有名作家の作品から読み始めました。
読んでいくうちに、作家とのフィーリングっというものがあることを実感。

自分が「これだ」と思えるものに出会えるまでには、案外時間がかかるんだ。

最初に手に取った一冊が自分の中の「一冊」であるかもしれないし、
もしかしたら何千冊読んでも出会わないかもしれない。
でも、読んでみなきゃわからないだろ。


これは、恩師の言葉。
その時は分からなくても、経験を積んでいくうちに「これだ!」って言うものに
出会えることがある。
それが年齢や心境によって変わっていくものであることも分かるようになった。

学生時代は、ひたすら美しく浄化されたような世界を敬愛した。
例えば、堀辰雄の作品たち。
常に微熱のフィルターがかかった透明で純度の高い世界。
それから、時を経て今は何処か不安定なもの。
清濁併せ持ち、奥に何かが潜んでいるものに心惹かれてしまう傾向がある。
気がつけば、小川洋子さんの何処か不安定でいびつで抽象的な世界に惹かれていく。
小池真理子さんの淡々と描かれた情景でありながら、登場人物たちの渦巻く思いに
ゾクリとさせらる。
篠田節子さんの作品に漂うフィクションと思わせない残虐性に自分を照らし、
坂東真砂子さんの描く女というものの持つ、ほの暗い情念の深さを知る。
とは言え、そういった傾向のものばかり読んでいると言う訳でもない。
時には重松清さんの「その日のまえに」に涙し、川上弘美さんの「センセイの鞄」に
描かれる情景にホッとしたりする。

未だ旅の途中。
スタイルが決まるのは、まだまだ先の話のようです。
COMMENT : 0  TRACKBACK : 0  [EDIT] [TOP]

2009.07.02 *Thu

「猫を抱いて象と泳ぐ」 小川洋子著

猫を抱いて象と泳ぐ猫を抱いて象と泳ぐ
(2009/01/09)
小川 洋子

商品詳細を見る

この、不思議な響きを持つタイトルに惹かれて思わず手に取りました。

チェスを愛した少年の話。
棋譜的なものも出てきますが、チェスの知識がなくても十分に楽しめる
内容となっています。
誰ひとり固有名詞が出てこない分、広がりがある。
少年の持つ閉じた唇のエピソード、そして祖母の体の一部となった布の存在。
ディティールが鮮明である分、少年の想像世界と相まって優しい風景が
広がっています。
何処か不安定で脆さがありひび割れさえありますが、そこに魅力を感じてしまう。
登場人物たちは、それぞれ【何か】を抱えなが真っ直ぐに生きるている。
その姿が、チェス盤を通して詩的な響きを持って描かれていきます。

盤上の詩人と謳われたアリョーヒンさながらの棋譜を紡ぐ少年は、
盤下で人形を介しチェスを指す。
かつて少年が盤下でポーンと言う名の猫を抱きながら指した、
マスターとのチェスの時間に包まれてこそ少年は解き放たれる。
アリョーヒンに模した人形を通し、彼自身が詩を紡ぐ。
チェスとは違いますが、将棋も宇宙の広がりをみせるものなんです。
それを感じるだけの棋力がないのですが、その熱を感じることは出来ます。

日常にありながら、無限の旅に誘われていくような一冊です。
CATEGORY : book
THEME : 読書 / GENRE : 小説・文学
DATE : 2009/07/02 (木) 22:54:35
COMMENT : 0  TRACKBACK : 0  [EDIT] [TOP]

2009.06.24 *Wed

「冷めない紅茶」 小川洋子著

冷めない紅茶冷めない紅茶
(1990/08)
小川 洋子

商品詳細を見る


先日手に取った「小川洋子の偏愛短篇箱」での、小川先生の作品セレクトが秀逸。
それぞれ不安定ではあるが、絶妙のバランスを保ちながら魅力的な世界が広がっている。
“この人は、どんな作品を描くのだろう…”という思いから図書館をぐるり。
シンプルでいながら、何処か余韻を残すタイトルに惹かれ手に取っていた。

淡々とした描写の中に浮かぶ情景は、何処かヒンヤリとしている。
日常とは違った世界の入口、そう静寂が支配している。
一頁読みすすめるごとに、密度を増していく。
驚くほどに生活感を感じさせない情景でありながら、ごくありふれた
日常の一コマに潜む世界であると感じさせる。

わたしが同級生の葬儀で再会したK。
この再会を機に、Kはわたしを自宅に招く。
彼と妻の纏う空気は、限りなく優しい。
そして二人は隙間なく、互いに意識を向け合っている。

彼らの持つ空気は、どこか霞がかったような美しさがある。
Kが、わたしに入れた紅茶は冷めなかった。
永遠と一瞬が交差する場が、そこにある。
CATEGORY : book
THEME : 読書 / GENRE : 小説・文学
DATE : 2009/06/24 (水) 22:18:44
COMMENT : 0  TRACKBACK : 0  [EDIT] [TOP]



プロフィール

静流

Author:静流
◎北村有起哉さん
◎石川禅さん
◎横田栄司さん
◎長谷川博己さん
◎古河耕史さんを
中心に応援しています(^^)



FLASHアナログ時計


by WANPA
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。



カレンダー(月別)

08 ≪│2017/09│≫ 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30









お気に入りblog

石川禅 北村有起哉 オレステス 横田栄司 





天気予報


-天気予報コム- -FC2-



マナカード



メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:



ブログ内検索



クラシック演奏会

presented by
パッヘルベルによろしく



Copyright © 静流の小窓 All Rights Reserved.
Images from ふるるか ・・・ Designed by サリイ ・・・ 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。